神取(かんどり)です。
2024年9月現在、格ゲー界では…というよりeスポーツ界、ひいてはゲーム界でSTREET FIGHTER 6が大人気ですね!
格闘ゲーム「餓狼伝説」シリーズに登場するテリー・ボガードが新キャラとして追加され、ますます盛り上がりを見せています。
私はアトラス信者で基本的にコマンドRPGをメインにプレイしていますが、2021年、旦那のダイマによりSTREET FIGHTER 5で格ゲーデビューしました。
今回は「打たれ弱いくせに負けず嫌いの私が、残念な自分から卒業したくてランクマ(対人戦)と向き合った日」のことを書いていきます。
負けても楽しい時期から、20連敗でメンタルがどん底に
スト5に出会ったのは2020年末。旦那から「これやってみない?」とダイマされたのが始まりでした。
ちょうどsteam版がセールでお買い得になっていたこともあり、これまでやったことのない格ゲーというジャンルに少し興味を持った私。公式HPでキャラクター一覧を見てポイズンに一目惚れしたことが決め手となって、格ゲーデビューを果たしました。
旦那からお古のアケコンをもらい、本格的にプレイを始めたのが年明けのこと。
スト5を始めてしばらくは、なにか必殺技がひとつ成功するたびに「やった!入力できた!」と嬉しく思ったのを覚えています。コンボひとつ、ガードひとつ、旦那との対戦でボコボコにされるのでさえ、新しい発見と自分の成長を感じる楽しい時期でした。
ただしそんな日々は長く続かず…。
ランクマッチ(対人戦)を始めてからというもの、負けず嫌いの性なのか「勝てるまで終われない」という気持ちになってしまい、焦ってミスも多くなって更に泥沼にハマり…。かと言って、冷静になろうと数日置いて再挑戦してもやっぱり勝てない。この事実は同日に連敗してしまうよりもキツかったです。
ランクマで勝てない=「いくら練習しても意味がないのかも?」と思ってしまい、ついに通算20連敗となってしまいました。その当時のツイートがこちら。
このときの精神状態はかなり酷く、休日で自由時間があるにも関わらずスト5を起動する気になれませんでした…。
しばらくぷよぷよ(自分が得意なゲーム)で気を紛らわせたあと一頻り泣いて、それでもスト5を辞めたいとは一切思わなかったので、ひとまずモチベを下げる要因となったランクマを封印することにしたのです。
これが最善の策だったかは分かりませんが、少なくともこの日以降はモチベが極端に下がることはありませんでした。
ランクマ封印=逃げなのか?
ランクマを封印していた約1か月間、週に数回という高頻度でフォロワーさんにラウンジ(スト6で言うカスタムマッチ)に付き合ってもらいました。どうすれば同ランク帯の相手に勝てるか、私の実力を把握した上で上達への近道を一緒に考えてくれる方たちです。
ラウンジがメインのプレイスタイルになると、今までひとりで闇雲に練習していた内容が非効率であったことに気付きました。間違いではないし意味がないわけでもない、でも今の私にはまだ難しい…「勝つため」の練習にはなっていなかったようです。私に必要な考え方や技を教えてもらい、それを中心に練習しました。
その間にも、Twitter(エックス)のタイムラインには日々フォロワーさんたちの昇格報告ツイが溢れていました。
ゴールドだった人がプラチナ、プラチナだった人がダイヤ等々、ランク帯は様々ですが、やはり私が一番気になったのは「つい最近始めた人がブロンズ・スパブロに昇格した」というものです。昇格スピードなんて人と比較するべきではないことを頭では分かっていても、私はまだルーキーなのに…と考えてしまうことを止められませんでした。
しかし私には「ランクマ封印」という、大きな言い訳がありました。
ランクマをしていないんだからランクが上がるわけがない。今はルーキーでも、いずれはやるつもりだし…。
でも本当は、本音では「勝つ自信がないから」やりたくなかったんです。
もうブロンズに行けると言われても、20連敗する前だって旦那から同じことを言われていたんだから、やってみるまで分からない…。1か月間も練習したのに、わざわざ時間を割いてもらってラウンジに付き合って頂いた方が複数いるのに、まだ勝てなかったらどうしよう。その人に顔向けできない…。
「〇〇ができるようになったらランクが上がる」なんて確かなラインがあるわけでもない、いきなり自信がつくわけでもないのに、ずっとそんな事を考えていました。やる前から負けることを考えるなんて良くないですよね…。
だから、フォロワーさんから「自分が成長したと実感しにくいのはランクマをしていないからでは?同ランク帯と対戦して自分の力を試してみたら?」と言われたときも、正直「言われちゃったな…」という気持ちになりました。自分が今どの辺りにいるのか、それがはっきり確認できるのがランクというシステムです。
それでも「自分で決めたんだし…」と言いながら、一度はまだ言い訳を突き通そうとしました。しかし他のフォロワーさんからも同じことを言われ、今ランクマをやらないのは「逃げ」でしかない、と思いました。1か月ラウンジに付き合ってもらって、Twitterでも色んなアドバイスをいただいて、毎日練習して、前より強くなったねと言ってもらえて。それでもまだやれないなら、きっといつになっても同じことです。月日が長くなるほど、いざランクマを解禁して負けが続いてしまったらどうするんだ、口ではいずれ無差別帯にいきたいと言いながらもランクマから逃げるつもりか、と。
そこで私は、予定よりも早くランクマを解禁することに決めました。
残念な自分から抜け出すために、ランクマ解禁を決意
解禁を決めた後も、正直とても怖かったです。少しは強くなったはずだと思っていても、どうしても過去の連敗のことが頭から離れません。
でも「負けたくないからやりたくない」と言うほうが格好悪い。また負けるかどうかは、やってみなくちゃ分からない!
そう考えを改め、約1か月ぶりのランクマに挑みました。
18戦中、結果は勝ち6/負け12でした。
この結果は、負けず嫌いで目に見える数字を一番に考えてしまう私にとってあまり良いものとは言えませんでした。
だけど18連敗じゃない、負けたときも全く歯が立たない訳じゃなかった、1ラウンド取れたこともあったし、取れなくても体力を残り僅かまで削れたことがそこそこあった。
必死にプラスに考えようとしました。でも勝ち越しできなかった、という分かりやすい事実ばかり考えてしまい、辛くなりました。
1か月もあったのに、色々教わったのに。スタートからもう2か月もやってるのに、私はまだルーキー帯で勝率5割も超えられないのか。あとどれだけ練習したらブロンズに行ける?私は本当に格ゲーが向いてないんだ。でも絶対諦めたくない、負けず嫌いのくせに打たれ弱くて、どうしたらいいか分からない…。
Twitter上ではプラスのことだけ呟いて、実際はマイナスのことをぐるぐる考えながら、結果を旦那にも言えずにいました。
その後ひどい腹痛に襲われたのですが、おかげで気が紛れた…というかお腹が痛すぎて他のことを考えられないレベルにまでなったので、夜はほとんど放心状態でした。薬をのんで就寝、翌朝に目が覚めて、腹痛が治った!と思った時に「ああ、そういえば昨日6回しか勝てなかったな…」と瞬時に思い出して、私はまた泣いてしまいました。静かに滲んでくる涙でした。
それでも通知がきていたのでTwitterを開くと、解禁報告ツイートへのいいね、ランクマ結果のスクショや解禁後1戦目で勝利できたことへのお祝いリプをたくさん頂いていました。
中でもランクマを再開したことを「勇気」と呼んでいただいたことは、私にとって何よりも嬉しいものでした。
本当は凄く怖くて、対戦待ち受け設定をした瞬間から脈が速くなったのがはっきり分かって、落ち着くために自分で自分の手を握ったりして…。でも逃げたくなくて、逃げようとする自分に勝ちたくて。
単純な対戦の勝ち負けよりも、誰の目にも見えないこの気持ちこそが価値のあるものだと言ってもらえた気がして、救われた気分になりました。マイナス思考でいた時よりも余計に涙が溢れました。
旦那にすぐに結果報告できなかったのは、マイナス思考でいるうちは何を言われても素直に受け止められないだろうと思っていたからです。泣きながら報告したら「6回勝てたなら良いほうだよ」と言われ、素直に「うん」と答えました。
私は「6回しか…」と思っていたのに誰もそんなふうに言わなかった、私だけが私を褒めていなかったんだな…と気付かされました。
比べるべき相手は「昨日の自分」だけ
勝ち負けにこだわってしまう性格や、負けず嫌いなのに打たれ弱いことはなかなか変わらないと思います。考え方を変えるのも、すぐには難しいですよね。きっとまた壁にぶち当たった時、同じように逃げたり、言い訳したりするかもしれません。
けれど、比べるべき相手は「自分」だけ。周りの勝率や昇格スピードと比較して落ち込むのはもったいない。
もし落ち込んでしまったとしても…「引退します!」ではなく、数時間後か一晩明けた後にでも「復活しました!今日からまた頑張ります!」と報告ツイートができればいい。
それが私の「格ゲーとの向き合い方」です。
【スト6】でも…
…と、ここまでがスト5の思い出です。この後もいろいろありましたが引退することなく、ランクマへの挑戦は最終的にウルトラシルバーで終了しました。
そして今、スト6でジェイミー(モダン)を使っています!
自分の成長を感じながら楽しくゲームできるのが理想のプレイスタイルなのですが…いまだにランクマとは上手に付き合えずにいます。格ゲーが私の人生を変えたと言っても過言ではないかもしれない、としみじみ思う今日この頃。
スト6の話はまた別の記事で書く予定です。
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