神取(かんどり)です。
今回はしがない女オタクのグッズ収集癖(業が深い)について書き記します。
これからお話しするのは、ほんの数年前の私自身のことです。
業の深いオタクの特徴
私は非常にコレクター欲が強いタイプのオタクであったため、推しのグッズで「可愛い!」と思うアイテムがあれば即購入していました。
同シリーズで他キャラのグッズも同時発売しているとなると、ついでにそちらも購入することがあります。もちろん金額(予算)にもよるので毎回とは言えませんが、可能な限り全種そろえたくなるのです。こういった物欲が薄い方には信じられないかもしれませんが、好きなキャラでなくとも手元に全て揃えることに意味があったのです。
部屋が狭くなるしお金は減るし、別に誰かにコレクションを見せる予定もないのに(たまに写真をX:旧Twitterにあげるくらい)、とにかく欲しくなるんです。これは単なる所有欲なのでしょうか。
輪をかけて部屋を狭くしているのは、同じグッズを2〜3つ購入する習性でした。これも理解し難い話かもしれませんが、グッズには保存用・使用用、さらに布教用という用途が存在します。
保存用は文字通り「保存」するためのものなので、購入してもパッケージを開封することすらしません。そして何かを購入するとき、基本的にひとつめは「保存用」となります。つまり、グッズの封を開けたり棚に飾ったりするには、少なくとも2つ以上所有している必要がありました。
ちなみに真・女神転生Ⅳ(3DS)が発売したときは限定デザイン本体同梱版の他、別店舗でソフトを2つ予約購入しました。金額にすると約5万円です。後に他の店舗特典も中古ショップやフリマアプリを使って回収しました。
かつて「汚部屋」一歩手前に住んでいた
自分でも特に残念なことがあります。
それは「抗い難い物欲に押し負けて購入したはずのものが、新しい推しができると執着心が薄まる」ことです。
過去の推しはずっと好きなままですが、グッズを所有したいという欲はほとんど消えます。それまで綺麗に整理していたものを机の引き出しやクローゼットの奥に押し込んだり、視界に入らないベッドの下の衣類用透明ケースに入れたりしていました。
10代の頃は新しい推しにハマるたびにそんなことをしていたので、自室にはとにかく物が溢れていきました。
今のようにフリマアプリなどがない時代です。気軽に売買・譲渡できる環境がなく、かといって好きな気持ちは残っているので捨てるのももったいない…という、まさに「片づけられない女」そのものでした。部屋は過去・現在の推したちのグッズで溢れ、足の踏み場がない時期もありました。
きっかけはやっぱりアトラス
20代に突入し、ペルソナ4にハマってからというもの、グッズ収集にさらに熱が加わりました。ちょうどアニメ化の年にハマったこともあり、リアルタイムでどんどんグッズが発売していくのです。そのうえペルソナから女神転生に手を出し、本格的にアトラス信者となった私は、過去に発売された年代物グッズ(=お宝)の収集にも力をいれることを余儀なくされました。
そこで問題が発生しました。増え続けるグッズをコレクションするには、私の部屋は狭すぎたのです。
いえ、とっくに気付いていたのですが目を背けていたのです。過去の推したちにサヨナラを告げ、グッズを処分しなくてはならないことに…。
それからというもの、新しい推し【アトラス】のグッズを置くスペースや資金を捻出するため、過去の推しグッズは処分・譲渡していくようになりました。不思議なことに、それまで処分を惜しんでいたグッズもアトラスのためなら…と手放す覚悟ができました。
以降、自室に足の踏み場がなくなることは二度とありませんでした!
フリマアプリが充実している現代においては「売りたい・買いたい欲」を比較的簡単に満たすことができます。お互いの個人情報を知らずとも売買が成立するシステムのため、本当に気軽に利用できるようになりました。いつも助かっています。
私の原動力はいつも【推し】
グッズ収集には、当然ですがお金が必要です。
単価の安いものから高価なものまで様々ですが、この度めでたく生涯で一番の推しである真・女神転生Ⅲ人修羅くんの1/1スケール胸像(※送料含め499,950円)が発売しました。
高給取りなわけでもない一般人の私にとって、50万円は間違いなく高価です。実際これまでで一番高額なグッズです。それでも私は「これを購入して後悔する未来は全く見えないけど、買わずに見送ったら絶対に後悔する」と思ったので購入しました。私は人修羅くんのために働く!と決意したのです。
現在、私と同じくゲーマーの夫(※コレクター欲は全くの皆無)と新築のマイホームで暮らしています。
キッチンやお風呂の使いやすさ、間取りなど、家として重要なポイントは無数にありますが…私個人が一番力をいれたのは自室のレイアウト。
人修羅くんグッズを筆頭に、今まで集めてきたアトラスのグッズを綺麗にディスプレイしたい…IKEAのカグツチ風ライトで人修羅くんを照らしたい…人修羅くんの隣にはギガンティックシリーズのジャックフロストを置きたい…そうなると部屋の広さは…PCやモニターの配置は…。理想の部屋をつくるため、設計士さんにはいろんなわがままを言いました。もはや推しのための部屋づくりと言っても過言ではないでしょう。
かつては汚部屋一歩手前の部屋に住んでいた私でしたが、現在は購入するグッズを厳選し、部屋に物が溢れないよう気を付けています。ちなみに、マイホーム建築をきっかけに約2年かけてアトラス関連以外のキャラクターグッズのほとんどを処分・譲渡しました。胸像購入に向けて貯金したことも、スペースを確保するために断捨離することも、すべて「推し活」に直結しています。
生涯「推し」と共に生きる。
そのためなら、行きたくない会社にも毎日行きます。推し活資金が少しでも増えるなら、と給料アップを目指して仕事にも精が出るのです。
私に力を与えてくれるのはいつも「推し」。みんな、私と出会ってくれてありがとう。
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